[情報]
GM :
概要
GMが「スタート地点」と「ゴール地点」を決める
PLが「イベント」を1人1つ決めて秘匿会話でGMに送る
その後はGMが適当にシナリオを作ってぶっつけ本番で進める
技能とイベントは各々が秘匿会話でGMに送る
HPが0になっても退場にはならず「死亡回数」が1つ増える
【能力値】
STR……筋力と体力
DEX……敏捷性 回避…………DEX×5
POW……精神力 幸運…………POW×5
INT……知性 アイデア……INT×5
上記4つをそれぞれ2d6+6で決めることを教える
HP……STRと一緒
SAN……POW×5
【技能ポイント】
技能ポイント…INT×30
1つの技能の上限は80まで
上限が80な事を除けばシャンクトゥルフと一緒
技能はクトルゥフ神話TRPGのルールブックに載っているものでも捏造したものでも何でもいいことを教える
【その他の細かいルール】
あとはGMが勝手に決めろ
【最後に】
何でもありとは言え TRPGの基本はGMとPLの相互協力なことを教える
わかったかミズゴロウ
[雑談] : !
[雑談] GM : といってもこの時間だからなァ…人が来るかわからないから集まらなかったりした場合後日にまわすことを教える
[雑談] GMみこと : !!!
[雑談] : 名前変え忘れた🌈
[情報]
GM :
【一応の設定】
PC達はなんとなくだったり、好きな本があって図書館に通っている。
そんな中でたまたま多く見かける人物(PCにとってのお互い)がいる。なんとなくで話しかけてみると、案外話が合ったようで…
スタート:交流開始
ゴール:閉館時間になる
[雑談] GM : なにも…なか゛った
[雑談]
GM :
とりあえず今日の出航目安は20:00に集まるかどうかなのを教える
集まらなかったら明日張りなおす
[雑談]
:
ご飯食べてきたけど微妙そうだな...ルフィ
悲しいだろ
[雑談] : 他の卓が埋まったら流れてくる事を期待するだろ
[雑談] GM : 明日に回すつもりでもあったし仕方なかったっ!
[雑談] : 他の募集中の卓も埋まってないな…ルフィ
[雑談] GM : 一応人来なかったらやりたいならGMタイマンで行くけどどうする?
[雑談] カリくび : いや...そこまでするくらいなら明日に備えるな
[雑談] GM : わかった 14分でこなかったら明日に備える
[雑談] カリくび : わかった
[雑談]
GM :
一旦このままにして明日に回す
ごべーーーーん!
[雑談]
カリくび :
わかった
またね〜〜〜〜!!!
[雑談] GM : またね~~~~!
[雑談] カリくび : エースくん!来たで〜〜〜〜!!
[雑談] GM : お前…なんで来た!とかいう感じになると思ってんすがね…
[雑談] かり : おいたけどちょっと離席する
[雑談] カリくび : !
[雑談] GM : !
[情報] GM : いつぐらいに始めるとか今のうちに人数・開始希望を教えろ
[情報]
カリくび :
い
つ
で
も
[雑談]
かり :
もどった
すまん(thanks.)
[情報] かり : いつでも問題ないことを教える
[雑談] GM : いいよ~!
[雑談] カリくび : オマエなら…いい
[雑談] かり : うわ!ありがとう!
[雑談] GM : 2人でも問題ないなら20:20にスタートする
[雑談] かり : わかった
[雑談] 百田甲斐 : 俺の方は2人でも大丈夫だよー
[メイン] 百田甲斐 : x4 2d6+6
[メイン] 百田甲斐 : 🌈
[メイン] 百田甲斐 : x4 2d6+6 #1 (2D6+6) > 8[5,3]+6 > 14 #2 (2D6+6) > 3[1,2]+6 > 9 #3 (2D6+6) > 4[2,2]+6 > 10 #4 (2D6+6) > 7[4,3]+6 > 13
[雑談] カリくび : わかった
[雑談] カリくび : まずいキャラが思いつかない
[雑談] 百田甲斐 : 技能は秘匿ー?
[雑談] GM : 公開でもいいことを教える
[雑談] 百田甲斐 : わかったよ
[ステータス]
百田甲斐 :
STR14
DEX9 回避45
POW10 幸運/SAN50
INT13 アイデア65
技能ポイント390
医学 80
観察 80
調べ事 80
家事 80
バイト知識 70
[雑談]
カリくび :
自宅にBL系の本を置いてきたから普通のキャラで行く
来い
[雑談] 百田甲斐 : わかった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
百田甲斐 :
・目当ては何処に
今日は、何故か目当ての本が見つからない。
探し方が悪いのか、それとも運悪く借りられてしまったのか。
お互いの為に探すか、あるいは慰め合うか、本について語らうか。
その辺りは自由、という感じで!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 百田甲斐 : ……図書館で発生するイベントって中々考えるの難しいね!
[雑談]
山伏国広 :
という訳で拙僧である!
…正直、薔薇展開は難しそうだがそのミスマッチを試したい!なぁに、これも修行である!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
GM :
俺も割と好みだけでステージを選んだしなァ
すまん(Thanks.)
[雑談] 百田甲斐 : カカカさんだ!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 百田甲斐 : 君なら……いい
[雑談] GM : 中々予想外のマッチだけどわかった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : うわ!ありがとう!
[メイン] 山伏国広 : x4 2d6+6 #1 (2D6+6) > 3[1,2]+6 > 9 #2 (2D6+6) > 3[2,1]+6 > 9 #3 (2D6+6) > 4[1,3]+6 > 10 #4 (2D6+6) > 7[2,5]+6 > 13
[ステータス]
山伏国広 :
STR9
DEX9 回避45
POW10 幸運/SAN50
INT13 アイデア65
[雑談] 山伏国広 : ちょっと待てよ太刀が一般人に力負けしておるぞ!?
[雑談] 百田甲斐 : よくみたらそうじゃん!
[雑談] GM : 使い手が人間なら太刀が人間に負けてもいいんじゃねェか?
[雑談] 百田甲斐 : IQ280
[雑談] 山伏国広 : それ以外は同じであるのになァ…主殿
[雑談] 山伏国広 : それはそう
[雑談] 山伏国広 : ちょっとだけ待っていてくれ(^^)
[雑談] 百田甲斐 : わかったよ
[雑談] GM : いいよ~!
[雑談] 夏目漱石 : 力負けが許せなかった…!
[雑談] 百田甲斐 : 漱石先生!漱石先生じゃないか!
[ステータス]
夏目漱石 :
STR9
DEX9 回避45
POW10 幸運/SAN50
INT13 アイデア65
技能ポイント390
筆記 80
観察 80
英会話 70
レトリック 80
教授 45
維持張り 35
[雑談] 夏目漱石 : このようなものでしょうかね…
[雑談] GM : それでいいと思ってんすがね…
[雑談] GM : 漱石先生はイベントがなければ適当に俺が考えて送るけどいいか教えろ
[雑談] 夏目漱石 : 忘れていました🌈
[雑談] 百田甲斐 : 🌈
[雑談] GM : 🌈
[秘匿(匿名さん,黒炭)]
夏目漱石 :
眠たくなって片方が眠りにつき、夢を見る…
これでどうでしょうか?
[秘匿(匿名さん,黒炭)] GM : いいよ
[雑談] GM : イベント・技能確認した
[秘匿(匿名さん,黒炭)] 夏目漱石 : ありがとうございます
[雑談] 夏目漱石 : はい
[雑談] 百田甲斐 : はーい
[雑談] GM : 用意がよければ始める
[雑談] 百田甲斐 : 教えるね!
[雑談] 夏目漱石 : 教えますよ
[メイン] GM : …用意はいいなら…
[メイン] GM : 出航だァ~!
[メイン] 百田甲斐 : 出航だァ~~!!!!!
[メイン] 夏目漱石 : 出航だァ~~~!!!
[メイン]
GM :
…あなたたちは、なんとはなしに図書館に通っている顔見知り程度の存在だ。
今日も特に意味はないかもしれないだろうが。
…もしくは、互いの顔でも見にやってきた。
[メイン]
GM :
さて、導入はこんな感じ
RPいいよ
[メイン]
百田甲斐 :
本棚に目を流し、目当ての本を探しつつ。
──探すは、それだけではなくて。
[メイン]
夏目漱石 :
こんな本を見た。
幼少期から無茶をしていたのに大人になるにつれてその感覚すら忘れて行くのを。
[メイン]
百田甲斐 :
……本を収め、貸し出される施設でこんな事をするのも少々おかしいな。
そんな自嘲が心に浮かぶ。
[メイン]
夏目漱石 :
私も幼い時から無茶ばかりしており、
大人になるにつれて喪失の一輪を得る。
[メイン] 夏目漱石 : かといって満開の花弁となるほど絶望は咲きほこらず、とはいえ希望の花を咲かせば弟子である所の彼らの鼻先に、えいと幸福や安泰という物を味わせんとできたのではないか。
[メイン]
百田甲斐 :
一歩、そして一歩。
逸る心はなるだけ抑えて。
だって、図書館ではお静かに。
[メイン]
夏目漱石 :
その様な事を想いながら、ページを捲る。
穏やかな心地に、心の気分は追いついていないのが不思議だった。
[メイン] 百田甲斐 : 「せーんせ、こんにちは」
[メイン] 百田甲斐 : ……見つけた。
[メイン] 夏目漱石 : 「……ああ、百田くんかい」
[メイン] 百田甲斐 : 微笑みで返して、ぺこりと一礼。
[メイン] 夏目漱石 : 「どうしましたか、お探しの本があればお手伝いしますよ」
[メイン] 百田甲斐 : 「本当ですかー? じゃ、お言葉に甘えちゃお」
[メイン]
百田甲斐 :
俺が『せんせい』と会ってから、そこそこの期間というべきか、あるいはまだまだの期間というべきか。
処々の切欠があり、こうして話しかけられる程度の間柄になった。
[メイン] 百田甲斐 : ……この人の近くは、何故だか心地が良い。
[メイン]
夏目漱石 :
数多いる門下生。
まさか現代の世でも同じく迎え入れる事になるとは思いもよらず、かといって『本業』の合間を縫って教授の仕事を行う以上、断るのも悪く。
[メイン] 夏目漱石 : 「さてさて、知識が役立てばいいのですが」
[雑談] 夏目漱石 : まずい夏目(現実)エミュで地の文書こうとしたら脳の処理が追い付かないです
[雑談] 百田甲斐 : リアル文豪エミュは本当に…本当に大変ですから…
[雑談] 夏目漱石 : 4作品くらいしか読んでいませんからね…
[雑談] 夏目漱石 : それも何年も前のことです
[雑談] GM : 宮沢賢治ぐらいはエミュ簡単なのを…勧める…
[メイン] 百田甲斐 : 「俺、今日は小説を探してまして……むかーし読んだっきりでタイトルを思い出せないんですよね」
[メイン]
百田甲斐 :
最初は、訪れる理由は医学書を探す為程度だった。
小説とかにもあんまり興味は無かったから。
[メイン]
夏目漱石 :
早速、対処しきれない問題である。
如何せん時代差による空白期間は長く。
[メイン]
夏目漱石 :
現代人による問に答えられるかどうか。
全くもって定かではないが…
[メイン] 夏目漱石 : 「まずは、タイトルを聞かせてはくれませんか?」
[メイン]
百田甲斐 :
むむむ、と唸って、絞り出すように。
「………こう、一般名詞だったことは覚えてるんですけど!」
[メイン] 夏目漱石 : 「ふむ」
[メイン]
百田甲斐 :
「粗筋とかは、何となく覚えてるんですけどね……」
「……もっと真面目に読んでおけばよかった」
[メイン] 夏目漱石 : 「では」
[メイン] 夏目漱石 : 「百田くんの口で、一からお聞かせ願えますか?」
[メイン]
百田甲斐 :
小説を読むようになったのは、口実である。
『せんせい』はいつも小説を読んでいたから、少しでも近づけるかな、なんて。
[メイン] 百田甲斐 : 「わかりました」
[雑談] 百田甲斐 : BLに脳を支配されながらRPをするのは初めてだからエクスポートが ごちゃつく!
[雑談] 夏目漱石 : そぐう技能なら勝手に振ってもいいのかな?
[メイン] 百田甲斐 : 「……確か、物語は主人公が『先生』に出会うとこから始まったんです」
[メイン] 夏目漱石 : 「…ええ、続けてください」
[メイン] 百田甲斐 : 「『先生』っていうのは、本当に教師、生徒の関係、というよりも主人公が呼んでるだけなんですけど。ちょっとした切欠から交流が始まって…」
[メイン]
夏目漱石 :
先生。先生。
そう呼ばれるに慣れたのは、いつ頃からだったか。
[メイン] 夏目漱石 : あの時の光景、そして姿。
[メイン] 夏目漱石 : ……はは、何だか懐かしい。
[雑談] GM : いいよ
[メイン] 夏目漱石 :
[雑談] GM : こういう濃厚久々に見たからショートしてた
[雑談] 夏目漱石 : 🌈
[雑談] 百田甲斐 : 🌈
[雑談] 夏目漱石 : いつも忘れるんですよね…
[雑談] 百田甲斐 : 不等号が逆ですせんせェ~!
[雑談] 夏目漱石 : あ~
[メイン] 夏目漱石 :
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 (1D100<=80) > 51 > 成功
[雑談] 百田甲斐 : ccb<= こう!こうです!
[雑談] 夏目漱石 : はい…
[雑談] 夏目漱石 : 不慣れすぎる…
[雑談] 百田甲斐 : 先生なら……いい
[メイン] 夏目漱石 : 百田くんが向ける好意までもが、あの時あの瞬間に重なって…
[メイン] 夏目漱石 : 何故だか無性に可笑しく、笑みを浮かべる。
[メイン] 百田甲斐 : 「……? どうしました、『せんせい』」
[メイン] 百田甲斐 : 思わず、すこし首が傾く。
[メイン]
百田甲斐 :
……何か変な事言っちゃったのかな、俺。
だとしたら少し恥ずかしい。
[メイン] 夏目漱石 : 其の覗き込み、此方を探ろうとする姿。
[メイン] 夏目漱石 : 「いえいえ、楽しそうに語るものですからつい」
[メイン] 夏目漱石 : 興味、関心こそがその空間に漂い、私は享受していたのだなと改めて感じた。
[メイン]
百田甲斐 :
「……なるほど」
なるほど、なるほど、と頷いて。
好意的に見てもらえたなら、良しと捉えよう、うん。
[メイン] 百田甲斐 : 「あ、それで粗筋の続きなんですけど。主人公は『先生』と交流を深めていく……んですけど、『先生』の方は何やらそっけない、というか」
[メイン] 百田甲斐 : 「距離を深めた、と思ったらちょっと突き放されるを繰り返す、みたいな?」
[メイン] 百田甲斐 : 「仲良くなりたいのに、どこかちょっと遠ざけられてしまう、みたいな」
[メイン] 夏目漱石 : しかし。
[メイン] 夏目漱石 : 自分が書いた文章とはいえ、目の前で粗筋を騙られるのは何ともこそばゆい。
[メイン] 夏目漱石 : そして、一抹の喜びもまた。
[メイン] 夏目漱石 : これらばかりは、いつも慣れない。
[メイン] 夏目漱石 : 「…なるほど、恐らく」
[メイン] 夏目漱石 : 「こころ、という小説ではないかな」
[メイン] 百田甲斐 : 「!」
[メイン] 百田甲斐 : 「このあらすじでわかったんです!? ……流石、『せんせい』!」
[メイン]
百田甲斐 :
思わず、声が大きくなってしまって。
あっ、しまったと口を抑えるも数手程遅く。
……ううん、恥ずかしい。
[メイン] 夏目漱石 : 「はは、『せんせい』か」
[メイン] 夏目漱石 : 「その作品にも『せんせい』が出てきますね。百田くんは小説のどこが気に入ったのですか?」
[メイン] 夏目漱石 : 揚揚として、優し気に応える。
[雑談] GM : …焦れったい感じでいいな
[雑談] 夏目漱石 : 瞬間に薔薇には持って行きたくなかったのです
[メイン]
百田甲斐 :
どこが気に入った、か。
『せんせい』に近づきたいから、その理由で記憶の底から小説をほじくり出して選んでいる、とは到底言えず。
[雑談] 百田甲斐 : わかります
[雑談] 夏目漱石 : なので『こころ』を出してくれたのは距離を詰められる切っ掛けに最高で嬉しいですよ
[雑談] 百田甲斐 : こちらこそ拾い方が非常に最高でありがたい限りで…
[メイン] 百田甲斐 : ……ふわりと1つ、理由が浮かぶ。
[雑談]
GM :
確かにそうだな…
実際いきなり知り合い程度の関係から詰めるのは急きすぎだしな
[雑談] 夏目漱石 : いえいえ、関係が深めやすく縛られていないので何よりです
[メイン] 百田甲斐 : 「主人公に、どこか共感を覚えるんです」
[雑談] GM : あー…だったらよかった、かもな
[メイン] 夏目漱石 : 「ふむ」
[メイン] 夏目漱石 : 「世間や何処とない日常に退屈さやじれったさを持ちながら」
[メイン] 夏目漱石 : 「ある人との出会いで歯車が嚙み合ったかのように動き出す、そんな彼を?」
[メイン] 百田甲斐 : はい、と頷く。
[メイン]
百田甲斐 :
……だって、それは。
今の俺に、すごく近いもので。
[メイン]
百田甲斐 :
あれ?
それを当てはめると『せんせい』は──。
[メイン] 夏目漱石 : 「そうかい」
[メイン] 夏目漱石 : ならば、『せんせい』で有る所の私は。
[メイン] 夏目漱石 : ────私の、役割とは?
[雑談] GM : 今更ながら喋りやすいからGM画像付けてる、悪いな
[雑談] 百田甲斐 : いいよ~!
[メイン] 百田甲斐 : 思い至りそうになりそうだったそれを、振り払うように。
[メイン] 百田甲斐 : 「あ、じゃあ……ちょっと俺その本探してきますね!」
[メイン]
百田甲斐 :
……それを掴んでしまったら、何か、何だか、嫌な事が起きそうで。
それをわかってしまったら、終わってしまうような気がした。
[メイン] 夏目漱石 : 「ああ、私は着いていかなくても…」
[メイン] 夏目漱石 : 「…行ってしまいましたか」
[メイン] 夏目漱石 : ……どことなく寂しさのような物を覚えながら
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=45 教授 (1D100<=45) > 51 > 失敗
[メイン]
夏目漱石 :
何か私が、教えてあげられる事は…
詰まらないと言われた私の講じる授業を、何やらとてつもなく改善したい気分になったのです。
[メイン] GM : …ここで、になるか
[雑談] 夏目漱石 : いいですとも
[メイン]
GM :
どうも常連の2人ですら探してみるけど見つからない…といった感じみたいだ。
……ここは一旦、探すのを中断してその本の話や疲れを慰めあう、小休止の時間にすることにするだろう
[雑談] GM : ああ、ありがとう
[メイン]
百田甲斐 :
少しして。
『せんせい』の元へと戻る足取りは重くて。
[メイン] 百田甲斐 : 「……みつかりませんでしたあ」
[メイン] 百田甲斐 : 向かいの椅子に座って、がくりと項垂れた。
[メイン] 夏目漱石 : 落胆する表情を見て取る。
[メイン] 夏目漱石 : 「そうかい…」
[メイン] 百田甲斐 : 「司書さんにも聞いたんですけど、どうにも貸し出し中みたいで……ううー……」
[メイン] 夏目漱石 : 「司書でダメなら、厳しいでしょうね」
[メイン] 百田甲斐 : 「折角教えてもらえたので、読みたかったんですけどね。ざんねんです……」
[メイン] 百田甲斐 : 「……そういえば」
[メイン]
百田甲斐 :
落胆から少しでも気を紛らわせたい。
その一心で、頭に浮かんだ言葉をノータイムで出す。
[メイン] 百田甲斐 : 「『せんせい』は今日、どんな本を?」
[雑談] 百田甲斐 : 場を引っ張るRPに慣れてないから脳が!脳が!
[雑談] GM : 俺もよくあるからわかるよ…
[メイン] 夏目漱石 : 「私…ですか?」
[メイン]
百田甲斐 :
浮かんだのは好奇心。
次に続いたのは、近付きたいという感情。
[雑談] GM : 胃とか脳がな…結構来るんだよな
[雑談]
百田甲斐 :
来る
カロリー使う
おなかすいた
[メイン] 夏目漱石 : 過去と、未来の狭間で。
[メイン] 夏目漱石 : 「そうですね…古い本しか今まで読んでこなかったので」
[メイン] 夏目漱石 : 「不勉強ですから割と新しい本を読もうかなと思っていますよ」
[雑談] 夏目漱石 : 私も色々あって脳がやられていますよ…
[メイン]
百田甲斐 :
「へえ……素晴らしい姿勢ですね、憧れます!」
俺からすれば、あなたは憧れの人で。
そんな人が、未だ学ぼうとする姿勢は、とても眩しくて。
[メイン] 百田甲斐 : 「ちなみに、どんな内容なんです?」
[雑談] 百田甲斐 : 脳がボロボロコンビ
[メイン] 夏目漱石 : と。
[メイン]
夏目漱石 :
時間の空白を埋めるために本を読む。
しかし、本の題名など特に考えていない。
[メイン] 夏目漱石 : 「ああ、ちらりほらり、と乱読をするばかりで」
[メイン]
夏目漱石 :
「特段決まってないんですよ…
先ほどは『陰陽師』なる本を読んで、その前は『史上最強の内閣』、更にその前は『謳おう、感電する程の喜びを!』などと…」
[メイン] 夏目漱石 : 「ジャンルがバラバラで、お恥ずかしい」
[メイン] 百田甲斐 : 「いえ、むしろすごい事だと思いますよ。だって俺、結構ジャンル偏っちゃう事多いし……」
[メイン] 百田甲斐 : 「どうしても、気に入ったジャンルで固めちゃうんですよね。なので、色んなものに手を出せるってすごいなーって」
[メイン] 百田甲斐 : 「学ぶ姿勢……っていうんですかね。すごい意欲的だなって思います」
[メイン] 夏目漱石 : 「おやまぁ」
[メイン] 夏目漱石 : 「では、百田くん」
[メイン] 夏目漱石 : 「私の『せんせい』として、面白そうな本を教えていただけませんか?」
[メイン] 百田甲斐 : 「……へっ!?」
[メイン]
百田甲斐 :
素っ頓狂な声が出る。
予想外のお願いに、呆気に取られて。
[メイン]
百田甲斐 :
ああ、でも。
憧れの人にお願いされてしまったのなら。
[メイン] 百田甲斐 : 「あ、あんまりメジャーじゃない奴ですけど……」
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、謹んでお聞きします」
[メイン] 夏目漱石 : 先達者なのだから、快く聞きます。
[メイン] 夏目漱石 : …頼られる事が多かったせいなのか、何だか新鮮ですね
[メイン]
百田甲斐 :
背筋を少し伸ばして。
幼い頃、親が買ってきたその本の記憶を手繰り寄せる。
[メイン] 百田甲斐 : 「……『裏庭』って小説ですね。梨木香歩って人が書いた本です」
[雑談] 百田甲斐 : 裏庭は2000年発刊だから時系列的にも丁度良い
[メイン] 夏目漱石 : 「ははぁ」
[メイン]
夏目漱石 :
手に取って、裏表紙を見る。
2000年…
[メイン] 夏目漱石 : 「この本には、何か思い入れが?」
[雑談] GM : IQ280
[メイン] 百田甲斐 : 「なんていうか……読んでる内に物語の世界にどんどん引っ張られていくような感覚になっていって。その感覚が、子供心にすごくドキドキして」
[雑談] 夏目漱石 : 良い感じですね
[メイン] 百田甲斐 : 「かと思うと、いきなり地に足の着いたような話になって……読んでいる時の感覚の独特さが、ずっと忘れられなくて」
[メイン]
夏目漱石 :
熱を帯びて語る百田君。
この分では、面白い事には間違いなかろうと。
[メイン]
夏目漱石 :
しかし本の中に入り込むというのは…
何と最早、皮肉な物である。
[メイン] 夏目漱石 : 「百田くんは」
[雑談] GM : ああ、文アルのそれにもリンクしてるな
[メイン] 夏目漱石 : と、聞いてから、やはりやめた方が良かったか?などと思う。
[雑談] 百田甲斐 : だねぇ…
[メイン] 百田甲斐 : 声をかけられ、はっと我に返って。
[メイン] 百田甲斐 : 「……どうしました?」
[メイン] 夏目漱石 : 「…いや、甘いものは好きだったかなと」
[メイン] 夏目漱石 : 「手持ちに羊羹があってね、お礼替わりと言っては何ですが甘い物など食べないかなと」
[メイン] 百田甲斐 : 「! はい、好きです!」
[メイン]
夏目漱石 :
不用意に人に立ち入ってはいけない。
あくまで教える立場として、遠くから導くように。
[メイン] 夏目漱石 : 「そうですか、それはよかったです」
[メイン]
百田甲斐 :
胸の奥が、じわじわと暖かくなっていく。
……嬉しいな、『せんせい』からの差し入れかぁ。
[メイン]
夏目漱石 :
「私の親族が北海道にいましてね…
一時、本籍も向こうに移していたんです」
[雑談] 百田甲斐 : ほんとに羊羹が出てきた!
[メイン]
夏目漱石 :
ぱかり、と先端を開けると。
羊羹が出てくる。
[メイン] 百田甲斐 : 「わあ…!」
[メイン] 夏目漱石 : 「底が回せるようになっていて、ええどうぞ回してみてください」
[雑談] GM : 面白いな…
[雑談] 夏目漱石 : スティック糊みたいに羊羹が出てくるんですよ
[雑談] 百田甲斐 : へ~!
[雑談] 夏目漱石 : 飲食禁止とかは色々アレですが休憩だったと思う事にしましょう
[雑談]
百田甲斐 :
あれ…あれですよ
カフェも併設されてるタイプの…
[メイン]
百田甲斐 :
言われるがままに、くるりと回す。
すると羊羹がにゅるり、と顔を出して。
[メイン] 百田甲斐 : 「わー……すげえ、初めて見ました」
[メイン]
百田甲斐 :
つい、子供みたいにはしゃいでしまう。
でも……ほら、こういうの見たらそうなっちゃうよ。
[メイン]
夏目漱石 :
矢張り、だろうか?
教えに喜ぶ姿というのは、何事も代えがたい嬉しさが伴う。
[雑談] GM : ああ、そういうことにしとくぞ
[雑談] GM : BL次元特有の超法規ってやつだ
[メイン] 夏目漱石 : 「横に留められた、糸を使って切るのですよ」
[雑談] 夏目漱石 : 優しいでしょう
[雑談] 夏目漱石 : オメガ世界なのでしょうかここはそういえば
[雑談] 夏目漱石 : 私はあまり得意ではありませんが…
[雑談] 百田甲斐 : 俺もオメガバース系はあんまし得意じゃないな…
[雑談] GM : 普通に普通だぞ
[雑談] GM : というか俺は平気だけど色々面倒だと思うしな
[メイン] 百田甲斐 : なるほど、なるほどと頷きつつ、教授の通りに羊羹を切り分ける。
[雑談] 夏目漱石 : それはそう
[メイン]
百田甲斐 :
「面白いですね、これ……」
感心したように唸る。
[雑談] 百田甲斐 : それはそう
[メイン] 夏目漱石 : 「五勝手屋羊羹と言いまして…ええ偶に、北海道物産展などでも見かけます」
[メイン]
夏目漱石 :
慣れた手つきで、しゃっ、しゃっ、と。
羊羹を切り分け口に運びます。
[メイン] 夏目漱石 : 嗚呼、先端に付いたザラメが混ざり、至福の甘味。羊羹はその外観もまた美しい。口が綻びます
[メイン]
百田甲斐 :
その姿に、少し目を奪われて。
そして、我に返る。……食べ物は、食べる為にあるもんな。
[メイン]
百田甲斐 :
見て楽しんで、触って楽しんで。
なら後は、食べて楽しまないと。
切り分けたそれを、口に運ぶ。
[メイン] 百田甲斐 : 「……! 美味しい……美味しいです!」
[メイン]
百田甲斐 :
品の良い甘さが口に広がる。
なるほど、これは確かに美味しい。
[メイン] 夏目漱石 : 「でしょう?」
[メイン] 百田甲斐 : こくり、こくりと頷く。
[メイン] 夏目漱石 : ついつい顔に出ていたか、と見られていた事を少し恥ずかしく思いながら、取り戻した冷静さの上に軽く微笑みを載せる。
[メイン]
百田甲斐 :
しばらく、その甘味を楽しんで。
そして、それはやがて無くなって。
[メイン] 百田甲斐 : 「……ごちそうさまでした!」
[メイン] 百田甲斐 : 「ありがとうございます、『せんせい』。とっても美味しかったです」
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、何よりです」
[メイン] 夏目漱石 : では、と中座して。
[メイン] 夏目漱石 : 「早速私はこの本を借りてきましょう」
[メイン] 百田甲斐 : 「……!」
[メイン] 夏目漱石 : 折角お勧めされましたしね、と本を掲げながら、司書の机へ。
[メイン]
百田甲斐 :
もしかして、『せんせい』も俺に本を勧める時、こんな気持ちだったのかな。
嬉しさと、ちょっとの恥ずかしさが混ざってふわふわと胸が高鳴る。
[メイン] 夏目漱石 : 図書カードなるものを使い、なるほど貸出帖化などと納得をしながら。
[メイン] 夏目漱石 : 帰りにふと、自販機を見つけ。
[メイン] 夏目漱石 : 「甘い物の跡には、茶でしょう」
[メイン] 夏目漱石 : 2本買って、元いた机へ。
[メイン] GM : …そうだな、ここら辺か
[メイン]
GM :
羊羹という甘いものに本探し、そしてちょっとした教授の授業のせいだろうか。
[雑談] 夏目漱石 : 来ましたか
[メイン] GM : …百田はうつらうつらと…舟を漕ぎ。夢に堕ちた。
[雑談]
百田甲斐 :
す
や
す
や
[雑談] GM : 来たぞ
[メイン] 百田甲斐 : 彼を待っているうちに、やがて、ふわり、ふわりと意識がぼやけていく。
[メイン]
百田甲斐 :
……ああ、春の陽気というより、初夏の暑さかなぁ。
最後に思ったのは、そんな事で。
[雑談] GM : 夢描写がいる感じならメイン2で頼む
[雑談] 百田甲斐 : わかったよ
[メイン] 百田甲斐 : 「……すう……すう……」
[メイン] 夏目漱石 : 「百田くんお待たせ…」
[メイン] 夏目漱石 : 「と、眠ってしまっていますか」
[main2] 百田甲斐 : ─────
[main2] : 「どうしたよ、百田」
[main2] 百田甲斐 : 「え? ああ、んー……?」
[main2] 百田甲斐 : 「ぼーっとしてた、ちょっとだけ」
[main2] : 「ほーん……まあ、いいが」
[main2] 百田甲斐 : ……少し前のことだった。
[main2] 百田甲斐 : 俺の憧れている人は、僅かな接点を見つけて近づけた人は。
[メイン]
夏目漱石 :
そう言えば、と講義をしている時を思い出す。
私の講義は余り評判も良くなく、聞くに『平坦』であったとか、ナントカ。
[main2] 百田甲斐 : 俺の知らないところで、踏み込まれて、心を『暴かれた』みたいで。
[main2] 百田甲斐 : 「……■さん、□□くんと喧嘩とかしてなーい?」
[メイン] 夏目漱石 : 眠る生徒も散見される中、よくよく熱心に聞いているのが百田君その人である。
[main2] : 「ああ? 母親かよおめーはよぉ」
[main2] 百田甲斐 : 「あっはは、ごめんごめん」
[main2] 百田甲斐 : ずきり。
[main2] 百田甲斐 : 俺の知らないところで、とっくのとうに取られちゃって。
[main2]
百田甲斐 :
じゃあ、せめて嫌われたくないし。
お節介焼きでもすれば、まだ傍には居れるのかなぁ?
そう思って。思っていた。思っていたかった。
[メイン] 夏目漱石 : 「そう考えれば」
[main2]
百田甲斐 :
じゃあ、せめて別の事に没頭したいし。
そう思って、勉強の方にちょっと力を入れて。
そう思って、図書館に立ち寄るようになって。
[メイン] 夏目漱石 : 「君の寝入った姿を見るのは…今が初めてなのですね」
[メイン] 夏目漱石 : などと、変な新鮮味を帯びながら。
[main2] 百田甲斐 : ……そしたら、『せんせい』を見つけて。
[メイン] 夏目漱石 : 若い青年を眺めています。
[main2]
百田甲斐 :
『せんせい』は、熱心に本を読んでいて。
いつ来ても、その姿はあって。
いつ見ても、楽しそうに本を読んでいて。
[main2] 百田甲斐 : ──憧れが、重なったのかもしれない。
[main2] 百田甲斐 :
[main2] 百田甲斐 : 目覚める時には、はじけてきえる、泡沫の夢。
[main2] 百田甲斐 :
[雑談] 百田甲斐 : 夢の方は以上で~!
[雑談] GM : あ、起きる感じか
[雑談] GM : OK、好きなタイミングでメインに戻ってくれ
[メイン] 百田甲斐 : 「……む、ん……?」
[メイン] 百田甲斐 : 意識が少しずつ、形を取り戻して。
[メイン] 百田甲斐 : 顔を上げたら、そこには『せんせい』の姿。
[メイン] 百田甲斐 : 「ほわっ!? あ、お、俺……寝ちゃってました!?」
[メイン] 夏目漱石 : つい、近くに寄ってしまっていた顔が
[メイン] 夏目漱石 : 起き上がった顔と近くなっていて。
[メイン] 夏目漱石 : 「あいた」
[メイン] 百田甲斐 : 「あいてっ」
[メイン] 夏目漱石 : ごつんと、頭をぶつける
[メイン] 百田甲斐 : 「わ、わわ……すみません!」
[メイン] 夏目漱石 : 「あ、ああ」
[メイン] 百田甲斐 : 頭を抑えつつ、ついわたわたと慌ててしまう。
[メイン] 夏目漱石 : 「いやいやこちらこそ、です」
[メイン] 夏目漱石 : 「つい近くなって、すみません」
[メイン] 夏目漱石 : 何とも滑稽で、理屈のつかないような謝罪を発してしまう。
[メイン]
百田甲斐 :
……近かった、つまりそれは、逆説的に。
寝顔をばっちりとみられていた事で。
[メイン]
百田甲斐 :
顔が熱くなっていくのがわかる。
ああ、恥ずかし……!
[メイン] 百田甲斐 : 「い、いえ……」
[メイン] 夏目漱石 : 「すみませんねぇ、あはは…」
[メイン] 夏目漱石 : 「ああそうです、お茶を買って来たのでした」
[メイン] 夏目漱石 : 懐から、若干温めになった茶を差し出す
[メイン] 百田甲斐 : 「あ……すみません、ありがとうございます!」
[メイン] 百田甲斐 : ぺこり、とお辞儀1つをして受け取る。
[メイン]
百田甲斐 :
きゅる、きゅる。
蓋の回る音が響いて、それに口をつける。
[メイン] 百田甲斐 : 「……ぷはあ」
[メイン] 百田甲斐 : 「ありがとうございます……落ち着きました、はい」
[メイン]
百田甲斐 :
「昨日、夜更かししちゃったからかなぁ……ううん」
睡魔の理由を探し、口にするのは、申し訳なさからか、それとも体裁を取繕いたいからか。
……多分、どっちも。
[メイン] 夏目漱石 : 私も、と断りを入れて一献。
[メイン] 夏目漱石 : 羊羹と同じように、くるくると回して注ぎ飲み、一息つく。
[メイン] 夏目漱石 : 「無茶というか…ええ、こころを無為に揺さぶってしまい申し訳ありません」
[メイン] 百田甲斐 : 「あ、いえいえ! お気になさらず!」
[メイン] 百田甲斐 : 「……むしろ、その。ありがとうございます。気を遣っていただいて」
[メイン] 百田甲斐 : 「羊羹や飲み物もそうですし、その……起こさずにいてくれてた、んですよね」
[メイン] 百田甲斐 : 手の中のボトルを回しながら、そう口にして。
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、まぁ」
[メイン] 夏目漱石 : 「しかし夜更かしですか?私の授業でも眠っている姿を見ないのに珍しいですね」
[メイン] 百田甲斐 : 「……ちょっと、知り合いから色々頼まれちゃいまして。それ片付けてたら、結構遅くになっちゃってたんです」
[メイン] 百田甲斐 : あはは、と苦笑交じりに頭を掻く。
[メイン] 夏目漱石 : 「ふっふっ、まぁ何にせよご自愛はしてくださいね?」
[メイン] 夏目漱石 : 「私としても熱心な学生を失うのはこころが痛いのですから」
[メイン] 百田甲斐 : 「あはは、大丈夫ですよ。体調管理とかは得意分野なんで! ……『せんせい』に逢えなくなるのなんて、嫌ですしね」
[メイン]
百田甲斐 :
……紛れもない、本心。
憧れに少しでも近づきたいのに、自分から遠ざかるような真似はしたくはない。
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 (1D100<=80) > 22 > 成功
[メイン] 夏目漱石 : 『先ほど』のように、ずいと顔を近づけて
[メイン] 夏目漱石 : 「そうですか?まだ幾分顔色が悪いようにも見えますが…」
[メイン] 百田甲斐 : ひょわっ、と声が漏れる。
[メイン] 百田甲斐 : 「や、えと。えと!大丈夫、です!」
[メイン] 百田甲斐 : 「………だいじょうぶ、です。はい」
[メイン] 夏目漱石 : 「その大丈夫は」
[メイン] 夏目漱石 : 「あまり大丈夫には聞こえないんだけれどね」
[メイン]
百田甲斐 :
そりゃあ、そりゃあ。
だって、仕方がないじゃんか。
[メイン] 百田甲斐 : ……たった今、大丈夫じゃなくなってしまったんだから。
[メイン] 百田甲斐 : 目を逸らす。
[メイン] 夏目漱石 : 重たい、ずしりとした岩が。
[メイン] 夏目漱石 : 胃に落ちたようで…どうも痛く、煩わしい。
[メイン] 夏目漱石 : 「悩みがあるのなら」
[メイン] 夏目漱石 : 在る門下生の、その後に待ち構えていた人生を重ね合わせる様にして。
[メイン] 夏目漱石 : 「言いなさい、今すぐに」
[メイン]
夏目漱石 :
勿論良くはないとは分かっていて、
分かっていても、猶更聴かない訳には行かず。
[メイン] 夏目漱石 : 「私は君のせんせいなんです、何でも教えるし導きますよ」
[メイン] 百田甲斐 : ……『せんせい』。
[メイン]
百田甲斐 :
心が、揺らぐ。
……その優しさに、甘えてしまいたい。
[メイン] 百田甲斐 : ccb<=50 (1D100<=50) > 88 > 失敗
[雑談] 夏目漱石 : おっと?
[メイン]
百田甲斐 :
──優しい、『せんせい』なら。
きっと、俺のことを。
そんな、甘ったるい考えが頭を占めて。
[メイン] 百田甲斐 : 「……『せんせい』」
[メイン] 百田甲斐 : 口から、言葉が零れる。
[メイン] 百田甲斐 : 「……………俺、俺は」
[雑談] GM : おっと、そういうことか?
[メイン] 夏目漱石 : 「うん、聞かせてください」
[メイン]
夏目漱石 :
そうですとも、私はせんせいなのです。
だから彼を導く責任がある…
[メイン] 百田甲斐 : 「俺、『せんせい』のことが」
[メイン] 百田甲斐 : 「すき、です」
[メイン] 百田甲斐 : 言ってしまった。
[メイン]
百田甲斐 :
息が荒くなる。
ああ、ああ。言ってしまった。
口に、出してしまった。
[雑談] 百田甲斐 : 言っちゃう、言わないの二択でした!
[メイン] 夏目漱石 : 「────は。」
[メイン]
夏目漱石 :
嗚呼、こんな所にまで。
歯車の因果は巡りめくのか。
[メイン] 夏目漱石 : 恋愛としての罪悪を受け止める「先生」。
[メイン] 夏目漱石 : そして告解をする────「K」
[雑談] 夏目漱石 : Kなんですよね…甲斐だから
[雑談] 百田甲斐 : ですね~~Kai、ですからね俺……
[メイン]
夏目漱石 :
答えるべきでない『答え』は分かる。
勿論、それを描いたのは私であるから。
[メイン] 夏目漱石 : しかし、答えるべきである『答え』とは?
[メイン]
夏目漱石 :
逡巡する、思考が線のように脳を駆け巡る。
見せるな、そのような顔を彼に見せるんじゃない!
[メイン] 百田甲斐 : 「………」
[メイン]
百田甲斐 :
……俺は、今どんな顔を浮かべているのだろう。
『せんせい』には、俺はどう映っているんだろう。
頭が、ぼんやりする。
[メイン] 百田甲斐 : 『せんせい』の、瞳を見て。
[メイン] 百田甲斐 : 「………せん、せいは」
[メイン] 百田甲斐 : 「俺の、こと。どう思ってます、か」
[メイン] 夏目漱石 : 「どう、か」
[メイン] 夏目漱石 : 答えは、底には在らず。
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 (1D100<=80) > 74 > 成功
[メイン] 夏目漱石 : 何処までも卑劣な行為として。
[メイン]
夏目漱石 :
「あ、ああ。
取り敢えず…言えるのは」
[メイン] 夏目漱石 : 「好ましくは…思っている」
[メイン]
夏目漱石 :
否定をせずに。さりとて求める言葉は返さず────
ただ、欠片でも欲しい答えを投げつけるだけ。
[メイン] 夏目漱石 : 誠実さなど、卑劣の前には何もない。
[メイン]
百田甲斐 :
………嫌われて、ないなら。
嫌いに、なられていないなら。
[メイン] 百田甲斐 : 俺は、それで───
[メイン] 百田甲斐 : ccb<=80 観察 (1D100<=80) > 22 > 成功
[メイン] 百田甲斐 : ──ほんとうに?
[メイン] 百田甲斐 : 本当に、それでいいの?
[メイン] 百田甲斐 : 頭の中に、自分自身への声が響く。
[メイン] 百田甲斐 : 嫌われてないならいいや、そんなの。
[メイン] 百田甲斐 : 自分はそれで、満足なんてできやしないじゃないか。
[メイン] 百田甲斐 : ──俺が本当に欲しいものは。
[雑談] 夏目漱石 : せんせいだから卑劣で裏切らないと行けないなと思っていたよ
[雑談] 夏目漱石 : 濃厚になってきましたね…
[メイン] 百田甲斐 : 「夏目さん」
[メイン] 百田甲斐 : 「俺は、あなたが好きです。想い、慕っています」
[メイン] 百田甲斐 : 「……俺は、あなたの隣に居たい」
[メイン] 百田甲斐 : 「…………ダメ、ですか?」
[メイン] 夏目漱石 : 懇願する顔が、娼婦の媚びる様な様を思い起こさせて。
[メイン]
夏目漱石 :
がたん、と。後ろに一瞬。
椅子ごと、身じろいでしまう。
[メイン] 夏目漱石 : 逃げるのは良くない、良くないぞ。
[メイン] 夏目漱石 : 私には、彼を導かんとする責任が────
[メイン] 百田甲斐 : 僅かに目を細めて、それでも視線を逸らさずに。
[メイン] 百田甲斐 : 「夏目さん」
[メイン] 百田甲斐 : ただ、名前を呼ぶ。
[メイン] 夏目漱石 : 逃げ場を無くした蜥蜴のように。
[メイン] 夏目漱石 : 「…百田君」
[メイン] 夏目漱石 : ただ、応えるのみで。
[メイン] 百田甲斐 : 一歩踏み込んで。
[メイン]
百田甲斐 :
もう一歩、二歩。
距離は、縮まっていく。
[メイン] 夏目漱石 : 動けない。いや、動かせてくれない。
[メイン]
夏目漱石 :
それは彼の信念からか?
それとも一寸の…良心からか?
[メイン] 夏目漱石 : もしくは、最後の卑劣さだろうか?
[メイン] 百田甲斐 : 「───…」
[メイン] 百田甲斐 : そうして、彼の目の前へとたどり着いて。
[メイン] 百田甲斐 : 耳元に、口を寄せる。
[メイン] 百田甲斐 : 「答え、お聞きしても?」
[雑談] 百田甲斐 : わずかな せめぱわーを このRPにたくす
[雑談] 百田甲斐 : おれはもう すっからかんです
[雑談] 百田甲斐 : だいぼうとう およびきらーぱす ごめんなさい(さんくす)
[メイン] 夏目漱石 : 「ひ、い」
[メイン] 夏目漱石 : 逃げ場は
[メイン]
夏目漱石 :
と、どこまでも、逃れる術を。
探すだけの自分がどこまでも卑劣なようで
[メイン] 夏目漱石 : 嫌だという想いと好ましい想いが、どこにも行けずに漂うばかり。
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=35 (1D100<=35) > 88 > 失敗
[メイン] 夏目漱石 : ああ、それなら。
[メイン] 夏目漱石 : 楽にもなるし、彼も救いに導ける。
[メイン] 夏目漱石 : 意地を張るのも馬鹿らしく、無鉄砲から損をするのも子供の時分から慣れている。
[メイン] 夏目漱石 : 妥協の産物。しかしながら、最大限の幸福を。
[メイン] 夏目漱石 : 「嫌いではない、と思う」
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 (1D100<=80) > 10 > スペシャル
[メイン] 夏目漱石 : 放つ言葉は敢えて、煮え切らぬように。
[メイン] 百田甲斐 : 「………」
[メイン] 百田甲斐 : 離した顔は、夕陽に当てられた俺の顔は、どんなものなんだろう。
[メイン]
百田甲斐 :
───少なくとも。
自分でわかるのは。
[メイン] 百田甲斐 : 口角が、上がっている。
[雑談] 夏目漱石 : むしろこっちこそですね…
[雑談] 夏目漱石 : 返信も色々遅れていますから…
[雑談] 百田甲斐 : 貴方なら……いい
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、ただ…」
[メイン] 夏目漱石 : 「今の私には、整理がつかないのです」
[メイン]
夏目漱石 :
「好きであるという事実と」
事実?
[メイン]
夏目漱石 :
「この感情が恋愛であるかどうかは」
あるのだろうか?
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 レトリック (1D100<=80) > 35 > 成功
[メイン] 夏目漱石 : 「……申し訳ありません、折角百田君が勇気を出してくれたと言うのに私は……」
[メイン] 百田甲斐 : 笑みは崩れない。
[メイン] 百田甲斐 : 「じゃあ」
[メイン] 百田甲斐 : 「俺、ずっと待っていますから」
[雑談] GM : 俺は空気だ だがいいと思う
[メイン] 百田甲斐 : 「答えが出るまで。ずっと、ずっと」
[メイン]
百田甲斐 :
逃がすものか。
逃がして、なるものか。
今度こそ、俺は。
[メイン] 百田甲斐 : 「………宿題、ですね?」
[メイン]
百田甲斐 :
そう呟いた俺の顔は、きっと。
ひどく歪に。
[メイン] 百田甲斐 : 笑っていたのだろう。
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=80 観察 (1D100<=80) > 45 > 成功
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、それまで」
[メイン] 夏目漱石 : 「待っていてください。ね?」
[メイン] 夏目漱石 : その笑みが、企みの色を帯びている事に私は目を止めて。
[メイン] 夏目漱石 : ある種の共犯であり、共謀であるのなら。
[メイン]
夏目漱石 :
罪悪は分かち合うものであるのだと。
心より軽くそう思えて。
[メイン] 夏目漱石 : 始めて素直に、その笑みが美しい物であると実感が出来た。
[メイン] 百田甲斐 : ゆっくりと、その言葉に頷いた。
[メイン] 百田甲斐 : 「………では、『せんせい』」
[メイン] 百田甲斐 : 「帰りましょうか、もうすぐ閉館時間ですよ」
[メイン] 百田甲斐 : 声色は、つとめていつも通りに。
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、勿論」
[メイン] 夏目漱石 : 「本も楽しみですしね」
[メイン] 夏目漱石 : 机に置いた帽子を取り、ステッキを支点にして立ち上がる。
[メイン] 百田甲斐 : 「俺、帰り本屋見てみます。借りるより……買った方が早いかもしれませんし」
[メイン] 百田甲斐 : 「……なんだかあの本、家に置いておきたくなったんで」
[メイン] 夏目漱石 : 「であれば」
[メイン] 夏目漱石 : 「私が今住んでいるのもね、図書館なんだよ」
[メイン] 夏目漱石 : 「一声かければ、貸してもらえるかもしれない」
[メイン] 百田甲斐 : 「そうなんです?……じゃあ、今度遊びに行かせてもらおうかなぁ」
[メイン] 夏目漱石 : 「ええ、どうぞ」
[メイン] 夏目漱石 : 「私はいつでも歓迎しますからね」
[メイン] 百田甲斐 : 「ふふ、ありがたい限りで」
[メイン] 百田甲斐 : 「……では、『せんせい』」
[メイン] 百田甲斐 : 「またお会いしましょう」
[メイン] 百田甲斐 : 彼の眼を見て、微笑んだ。
[メイン] 夏目漱石 : 「また、ね」
[メイン] 夏目漱石 : 罪悪と共に裏切る事が「こころ」への罪だと言うのなら。
[メイン] 夏目漱石 : 裏切らず、かといって応える事も無く。
[メイン] 夏目漱石 : ただ、そこにあればいい。
[メイン] 夏目漱石 : ccb<=45 教授 (1D100<=45) > 50 > 失敗
[メイン]
夏目漱石 :
であるからこそ、私の罪悪を素のまま、
彼には受け取ってほしいのです。
[メイン]
夏目漱石 :
教える私ではなく、素のままの私の気持ちを望んだのは────────────
彼自身、なのだから。
[雑談] 夏目漱石 : なんでこうなったんだろうね…
[雑談] 夏目漱石 : 筆が…
[雑談] 百田甲斐 : 好き……
[雑談] 百田甲斐 : 俺はこういう……こういうの本当に好きです……
[雑談] 百田甲斐 : ありがとうございます……
[雑談] 百田甲斐 : あと俺としては、漱石先生のこの文で〆が美しいな……と感じました
[雑談] 百田甲斐 : なので俺からは以上で……ありがとうございました……
[雑談] 夏目漱石 : 私も異常ですね
[雑談] 夏目漱石 : 以上!!!!!!
[雑談] 百田甲斐 : はい!!!!!!!
[雑談] 夏目漱石 : 私もこういうの好きですよ…
[雑談] 百田甲斐 : へへ……なら良かったです……
[雑談] 百田甲斐 : GM! 〆ても大丈夫かな!
[雑談] GM : ああ、いいぞ
[メイン] 百田甲斐 :
[雑談] GM : 少し見すぎてたんで返答が遅れた……悪かったな
[メイン] 百田甲斐 : 空は夕の紅に染まる。
[メイン] 百田甲斐 : 伸びる影は、長く、長く──。
[メイン] 百田甲斐 :
[雑談] 夏目漱石 : 私はヒトの事をあれこれ言えないよ…
[雑談]
夏目漱石 :
全然いいよ~~~
[雑談] 百田甲斐 : 貴方たちなら……いい
[メイン] GM : ……ここで、チャイムがなる。
[メイン] GM : 閉館を示す。別れの合図。
[メイン] GM : …ただ、本とは書き綴られ語り継がれるもの。ならば
[メイン] GM : …今日この日という章に、栞はきっと挟まれただろう。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : END
[メイン] GM : …さて
[メイン] GM : 宴だァ~~~~!
[メイン] 百田甲斐 : 宴だァ~~~~~~~~~~!!!!!!!
[メイン] 夏目漱石 : 宴です~~~!!!!
[メイン] 夏目漱石 : いやぁ…返答遅く申し訳ありません
[メイン] 夏目漱石 : 久しく文アルやってないのもあってエミュもあやふやでした…
[メイン] 百田甲斐 : 貴方なら……いい
[メイン] 百田甲斐 : こっちがかなり強めの返ししてたのもありましたしね……むしろ、受け止めてくれて本当にありがとうございます
[メイン] 百田甲斐 : 俺は脳が焼けてとても楽しかったです……良い場に巡り合えた……
[メイン] 夏目漱石 : 本当ですか…それなら幸いです
[メイン] GM : 参加シャンは昨日から募集してたのに色々悪かったな…
[メイン] GM : 拙いED・GMだったがいいものを見れたからそれ以上に感謝してる
[メイン] 百田甲斐 : うわ!ありがとう!
[メイン] 百田甲斐 : こちらこそGMありがとう、あの〆の描写綺麗ですごい好き
[メイン] 百田甲斐 : 何より、このシチュがとてもありがたかった……図書館いいよね